ピアノを習うことは、語学学習と似ている。
私は、ピアノの学習は言葉を習得するプロセスと似ていると常々思っています。
漢字一字を学習するにも、その読み、成り立ち、使い方、書き方を理解する必要があります。せっかく覚えても使わなければすぐに忘れてしまいます。
しかしながら、漢字を覚えることにより沢山の熟語を学び語彙が増えます。語彙が増えると表現の幅が広がり、自身の気持ちや感情をより的確に相手に伝える事ができるのです。
ピアノを弾くという作業も、音符を読み、楽譜に書いてある様々な記号や言葉の意味を理解し、それらを指に覚えさせ、そこに感情を加えてやっと一曲が弾けるという状態に仕上がります。
どちらも、複数のタスクをこなしてやっと完成するものです。
ピアノ演奏を通して、自身の気持ちや感情を表現できるようになる為には、やはりご家庭での継続的な練習は不可欠となります。
週に一度30分レッスンに通って頂くだけでは、残念ながらピアノの上達は望めません。
そこで私は、レッスン中の30分の間に、お家に帰ってから次のレッスン日までに
「どこを」
「どのように」
「どうなるまで」
練習すれば良いかをできるだけわかりやすくお伝えするように心がけています。それがわからなければ、お家で練習するといってもただ指を動かすだけの作業になってしまうからです。
当教室では、お子さんの成長に合わせて自分で考えて演奏する力が付く様に、根気強く指導します。
言葉だけでは表現しきれない自身の気持ちや感情を、ピアノ演奏を通じて表現できることを目指します。
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