アメリカのポートランドのビーバートンでピアノ教室をしておりますRosetown Piano Studioのきょうこです。
2019年も残すところあと少しとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日は、クリスマスイブ。
お子さんが寝た後に、クリスマスプレゼントを枕元に置いたり、クリスマスツリーの下に置いたりする親御さんも沢山いらっしゃると思います。
少し前のお話しですが、今日はある生徒さんのお話を書きたいと思います。
秋から通い始めたAちゃんは、お顔合わせの時からとっても大人しいお子さんでした。
それでも、緊張したりストレスを感じているようには見えなかったので、時間が経って私に慣れてくれれば、お話ししてくれる様になるかな?と思いながらレッスンをしてきました。
レッスンは、お家に楽器がない状態でのスタートだったので、彼女が習い始めてすぐに、ご両親は楽器選びを始めて下さいました。
ご両親揃って楽器店に足を運んだり、インターネットで熱心に楽器を比較したりしてくださっていたので、私も少しでもお手伝いできる事があれば、と、同じ楽器店に行っては、弾き比べをしてアドバイスをさせて頂きました。
そして、つい先日、”購入しました!”のメッセージと共に、新しいピアノを弾くAちゃんの画像が届きました。
お父様は、夜にAちゃんが寝た後に箱から出して組み立てをされたそうです。Aちゃんは、朝起きたらピアノがあるので大喜びし、その日は一日中ピアノの前から離れなかったそうです。
「まるでクリスマス当日の朝のようでした。」
とのお母様のメッセージから、どれだけAちゃんが喜んでいたかが伝わってきました。
このお話だけでもほっこりと幸せな気持ちになったのですが、驚いたのは、それからのAちゃんの変化です。
ピアノを弾く時に、自信が小さな身体から満ち溢れ、堂々と演奏できるようになりました。
ご両親の愛情と新しい楽器との出会いが、Aちゃんの音楽への興味をより一層深めてくれた事を非常に嬉しく思うと共に、この気持ちをいつまでも持ち続けてもらえるようなレッスンを、私もしていきたいと思いました。
皆様も、どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしください。
いつも心に音楽を!
きょうこ